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2002年04月18日(木) 13時29分
代金引換郵便で詐欺、容疑の3人逮捕(山形新聞)東京都内の詐欺グループが代金引換郵便のシステムを悪用し、アダルトビデオを送りつけて多額の現金をだまし取ったとされる事件を捜査していた県警生活保安課と上山、新庄の両署は17日、詐欺容疑で東京都大田区新蒲田二丁目、会社員池田寛(23)、同調布市仙川町三丁目、無職山口貴宏(27)、同大田区池上六丁目、無職山口聡史(23)の3容疑者を逮捕した。これまでの捜査で、被害者は全国45道府県で少なくとも2000人に上るとみられ、全国をまたにかけた詐欺商法の全容解明を急ぐ。調べによると、3容疑者は共謀し、「オレンジ堂」の社名を使い、去年12月から今年1月にかけて、上山市や天童市など県内6人の男性に「間違ってビデオを郵送してしまった。送り返せば代金を返す」などとうそを言って小包を送り、実際は返品しても代金を返さずにアダルトビデオの代金計9万円をだまし取った疑い。 池田容疑者らは、郵便物が自宅に届いた際、配達員に代金を支払って、商品を受け取る「代金引換郵便」のシステムを悪用。「名簿屋」と呼ばれる闇業者から名簿を購入。それに基づき全国の不特定多数の男性に郵送し、虚偽のことを言う手口で多額の現金をだまし取っていた疑いが持たれている。1件当たりの代金は1万数千円で、ビデオの仕入れ値は1巻当たり百数十円だったという。 返品する際に指定した住所は、都内にある民間の私書箱センターで、偽名で契約。さらに、連絡先の電話は第3者名義の携帯電話で、常に留守番電話になっており、被害者が返金を催促しようとしても連絡が取れない状態だった。一方、代金を受け取った郵便局から現金が振り込まれていた口座は架空名義だった。 県内では計約60人の被害者が確認されており、全国での被害は東京と沖縄を除く各都府県に及んでいるという。 被害者からの相談を受けた捜査当局は先に、特定商取引法(旧訪問販売法)違反容疑で家宅捜索に着手。押収資料を分析するなどした結果、ビデオ代金の名目で現金をだまし取っていたとの見方を強め、詐欺容疑で逮捕に踏み切った。 |