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2002年04月09日(火) 20時35分
「ファイルローグ」にMP3交換差し止め命令(ZDNet)日本レコード協会(RIAJ)によると,東京地裁は4月9日,ファイル交換サービス「ファイルローグ」を運営する日本MMOに対し,レコード会社が著作権を持つ音楽CDから作成されたMP3ファイルの内容を示す情報をユーザーに提供してはならないとする仮処分命令を出した。命令は,RIAJと加盟レコード会社19社,日本音楽著作権協会(JASRAC)が1月,市販CDから作成したMP3ファイルを同サービスから排除するよう求めた仮処分申し立てに対するもの。 RIAJによると東京地裁は,日本MMOが音楽CDの「送信可能化」の主体であり,「ファイルローグユーザーと共に送信可能化権の侵害行為を行っている」と認定。市販音楽CDから作成されたMP3ファイルの情報を同ソフト上で閲覧不可能にするよう命令した。命令が実行されれば,ユーザーは該当するMP3ファイルの情報を取得できないため,交換はできなくなる。 仮処分の申し立てから2カ月で命令が下されたことに対し,RIAJは「審理期間の短縮は権利者の保護に大きく寄与する」と評価。日本MMOに対し速やかに命令に従った措置をとるよう求めている。 またRIAJの富塚勇会長は「日本MMOは『ファイル交換の場を提供しているだけで,著作権者に無断で楽曲を交換しているのはユーザーの責任』としていたが,これが詭弁であることが司法の場で断定された」と歓迎するコメントを発表。また「交換されるMP3ファイルの少なくとも96%以上が市販CDからの盗用で,削除されれば著作権者の被害が救済される。アマチュア音楽家がネットを通して自作音楽を聴いてほしいのであれば,自分のホームページに掲載してフリーアクセスを期待すればいいこと」としている。 RIAJらは2月,日本MMOと同社の松田道人社長に対し3億6500万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。仮処分命令に至った事実認定は訴訟にも影響を与えそうだ。(ZDNet) |