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2002年03月30日(土) 21時47分
訴訟費用詐取容疑の弁護士、100人から5億円も 奈良(朝日新聞)訴訟費用300万円をだまし取った容疑で、奈良弁護士会登録の弁護士河辺幸雄容疑者(52)=奈良市東登美ケ丘1丁目=が奈良地検に逮捕された事件があり、その後の同弁護士会の調査で約100人が同様の被害に遭い、被害総額は5億円にのぼることが30日、わかった。奈良地検は裏付けが取れ次第、詐欺や業務上横領などの容疑で立件していく方針。 河辺弁護士は98年7月ごろ、女性の訴訟依頼者(66)に「勝訴した後、確実に貸金を回収するために必要だ」などとうそを言い、現金300万円を詐取した疑いで3月21日、逮捕された。 同弁護士会には被害相談が相次いでおり、奈良県内に住む女性は示談金約4200万円を預けたまま返してもらえないという。 この女性は、母親が交通事故で大けがをして00年夏に示談交渉を河辺弁護士に依頼。示談が成立し、約4200万円が河辺弁護士の口座に入金されたが、女性側が河辺弁護士に面会する都度「印鑑を忘れた」「税務処理があるので待ってほしい」などと言い、現在も示談金が未払いのままという。 奈良地検の調べでは、河辺弁護士は、弁護士業務で金をだまし取ったり着服したりしては、その以前に詐取などで得た金の返金に充当する自転車操業を98年ごろから続けていた。しかし、約2年前から、資金繰りが付かなくなり被害が拡大したとみている。被害は少なくとも大阪、京都、奈良、兵庫の4府県に及ぶという。 河辺弁護士は「金は遊興費などに使った」と供述しているという。 同弁護士会は30日、奈良市登大路町の同弁護士会事務所で、被害者説明会を開催、約90人が出席し、対応を協議した。説明会は31日も午前10時から同所で開く。 (21:22) |