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2002年03月30日(土) 00時00分
「ダンシング」未払い金取り立て禁止訴訟(朝日新聞・)布団のモニター会員になれば、購入代金以上の報酬が得られると持ちかけて会員を急増させ、99年6月に倒産した寝具販売会社「ダンシング」(本社・姫路市)の元モニター会員ら821人が、同社と加盟店契約を結んだ信販会社3社を相手取り、布団の未払い割賦金の取り立て禁止などを求めた訴訟の判決が29日、地裁姫路支部であった。島田清次郎裁判長は請求を棄却し、布団の価格を10万〜14万円とし、それを上回るモニター料を受けた原告にはモニター料を、それ以下の原告にはモニター料と布団との差額を払うよう命じた。原告側は控訴する方針。信販会社はオリエントコーポレーション(本社・東京)▽ファインクレジット(同)▽クオーク(本社・大阪市)。 ダンシングをめぐっては仙台、福岡など11の地裁で同様の訴訟が提訴されている。判決が出たのは初めて。 ダンシングは97年8月ごろから倒産までの間、36万〜46万円の布団を購入し、アンケートに答えればモニター料月3万5千円を払うとのふれこみで会員を募集した。だが、倒産で会員はモニター料を受け取れず、被告会社のクレジットで買った布団のローンが残った。今後、各地の訴訟へも影響すると見られる。姫路弁護団は早速、30日に大津市である全国弁護団会議で判決内容を報告、検討する。平田元秀事務局長は「同種の訴訟が和解で終わることが多い中、判決まで至ったのは画期的だ」と評価したが、「裁判所のダンシングへの認識は甘いと思う」と不満も表した。原告団代表の女性(44)は「この判決が、二度と同じような被害を出さないように生かされ、消費者問題で悩んでいる方々の勇気になれば」と振り返った。 |
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