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2002年03月26日(火) 16時08分
宮崎市の男児ミイラ事件で塾代表らに有罪判決 宮崎地裁（朝日新聞）宗教活動団体「加江田塾」があった宮崎市の民家で００年１月、ミイラ化した男児２人の遺体が見つかった事件で、保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われた同塾代表の東純一郎被告（５７）と、補佐役の冨樫明美被告（５１）に対する判決公判が２６日、宮崎地裁であった。小松平内裁判長は「犯行は悪質で社会的影響も大きい」と述べ、検察側の主張を認めて、東被告に懲役７年（求刑懲役８年）、冨樫被告に同７年（同懲役８年）の実刑判決を言い渡した。 判決などによると、東、冨樫両被告は９７年１２月、病気を治せると言って東京都内の男性から、腎機能が低下するネフローゼ症候群の男児（当時６）を預かったが、祈とうまがいの行為をくり返すだけで医学的治療を受けさせず、９８年１月ごろ、肺水腫による呼吸不全のため死亡させた。 また９９年２月ごろ、塾生の女性（３４）が出産した男児の保育を託され、保護する責任があったのに、体重約１５００グラムの未熟児であると知りながら共謀のうえ医療措置を施さず、生存に必要な保護を怠り衰弱のため死亡させた。 さらに、２児の死が発覚することを恐れ、男児については親に「息をしている。脈もある」と死亡を否定。「責任をもって生き返らせる」などと言って親に遺体を引き渡さず、室内に放置してミイラ化させた。未熟児についても室内に放置してミイラ化させた、などとされた。 弁護側は、未熟児については保護責任を認めた上で、「宗教的な医療行為にあたる」として遺棄致死にはあたらないと主張。男児については、母親が近くに同居していたことを理由に保護責任そのものを否認し、無罪を求めていた。(16:08) |