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2002年03月25日(月) 03時10分
「八葉物流」破産直前に５０億円引き出す（読売新聞）全国の会員から約１６００億円を集めながら、今年１月２９日に破産宣告を受けた健康食品販売会社「全国八葉物流」（本社・沖縄県北谷町）の複数の口座から、破産宣告の直前１か月の間に引き出された資金のうち、少なくとも約５０億円が支出先不明になっていることがわかった。全額引き出されて残金ゼロとなった口座もあり、警視庁生活経済課は資産隠しの疑いもあるとみている。同課は２５日朝から、出資法違反（預かり金の禁止）の疑いで同社や関係会社「八葉薬品」（同）など関連３０数か所の捜索に乗り出す。関係者によると、全国八葉物流が、全国の会員からの出資金の振り込みを受けたり、配当などを支払うために主に使っていたのは、都市銀行２口座と郵便貯金１口座の計３口座。 関係者が、これらの口座の通帳を確認したところ、昨年１２月までは、会員からの出資金入金と、会員への配当支払いが中心で、支出先の記載のない支出はほとんどなかった。ところが、年が明けて、同社役員が破産申し立て（１月２８日）の準備を進めていたとみられる１か月間に、支出先の分からない払い戻しが相次ぎ、その総額は約６８億円にのぼった。この間、入金者の分からない入金が約１８億円あるため、少なくとも約５０億円は３口座以外に移されたとみられる。 ３口座のうちの都市銀行の１口座は、支出先不明が１月７日と１１日に計約３億４０００万円あり、この口座は、破産申し立て時に、残金がゼロになっていた。 一方、支出先が明記されている払戻金の中にも、当時の同社社長の経営する別会社と同名の会社あてに５００万円が振り込まれていたり、特定の会員などへの多額の配当が含まれていたりしたケースもあった。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020325-00000201-yom-soci |