悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年03月17日(日) 09時00分

北九州の監禁容疑者、整理屋装い詐欺の疑い朝日新聞

 北九州市小倉北区で起きた17歳少女の監禁・傷害容疑事件で、逮捕された松永太容疑者(40)と緒方純子容疑者(40)=ともに住所、職業不詳=は、多重債務者をかくまって債務を一本化する「かくまい屋」「整理屋」と称して、債務者本人やその親族から金をだまし取っていた疑いのあることが16日、関係者の話でわかった。

 関係者によると、両容疑者は多重債務者に高利で金を貸す一方、本人や親族に「面倒をみてやる」と言って信用させ、金を出させていた。さらに債務者が金に困ると、債務者が女性の場合や娘を持つ親である場合は、高収入が見込める風俗業などをあっせん、さらに返済名目で金を出させていた。小口の消費者金融(マチ金)の世界では「自作自演の詐欺師」と呼ばれ、よく知られた存在だった。

 福岡市内のマチ金業者らの話によると、00年9月ごろ、自分が高利で貸した保険外交員の女性3人が家族ごと姿を消した。週1回取り立てに訪れていたが、ある日、家族全員が消え、次の週には家財道具も消えていたという。後で連絡が取れた女性の一人に聞いたところ、3人は多重債務者で、「オオタワ」と当時名乗っていた緒方容疑者から金を借りていた。保証人がいる場合の金利は1カ月2〜3割、いない場合は10日で1割(トイチ)の高利だった。

 女性3人は緒方容疑者と「ノグチ」と名乗っていた松永容疑者から「多重債務を一括して整理してやる」「借金を半分以下で決着してやる」と持ちかけられ、両容疑者が借りているマンションなどに家族ごとそれぞれ転居させられた。しかし、約束通り債務が整理されてマチ金業者らに返済されることはなかった。

 マチ金業者は女性たちの実家に取り立てに行ったが、「娘の借金は緒方さんにすべて返しました」と返済を断られたという。

 女性の一人には19歳の娘がおり、取り立てに行った当時、風俗店で働いていた。理由を聞くと、家族は「両容疑者から働かされている」と話したという。(09:00)

http://www.asahi.com/national/update/0317/004.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ