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2002年03月08日(金) 16時50分
社員に月1100万円出資金集めノルマ ジー・コスモス(朝日新聞)通信販売広告事業への投資などの名目で5年半で約480億円を集めた「ジー・コスモス・ジャパン」(本社・東京)がノルマや罰金で営業社員を管理していたことがわかった。同社の内部資料によると、社員1人の1カ月の出資金集めのノルマは1100万円、新規会員の勧誘は100人。「ノルマ未達成者は解雇対象」などとする決まりを作っていた。社内には監視カメラも設置していたという。 同社の内部資料や関係者によると、会員募集をする社員は入会者1人について1100円を給料に上乗せし、出資金を募る社員も集金額の1%を固定給十数万円に加えた。逆に勧誘した会員が退会すれば1人につき、1500円の罰金を科した。2カ月間、ノルマに達しなかった場合は解雇対象にするとしていた。 社内ではノルマという言葉を使わず、「責務」と呼ばせ、達成度に応じてたすきをかけさせた。達成を2カ月続けると、たすきの色を赤から黄色に、さらに2カ月続けると黄色から青に変えた。続けられないと、青から黄色、黄色から赤へと逆戻りさせられた。 社内には課ごとに監視カメラを設置し、社員に対して、グループ中核企業の「ジャパンジー・オーグループインターナショナル」の会長室でモニターできるなどと説明していたという。 「ムチ」ばかりではなく、まれに「アメ」も与えられた。責務を達成した社員には10万円を、さらに支店全体の責務を達成した場合は社員一人ひとりに3万円を配ったこともあったという。 元社員の一人は「解雇は恐ろしかったし、営業すればその分の給与が支払われた。最初は会員への支払いがまったくできなくなるとは思わず、どんどん勧誘してしまった」と話した。(16:50) |