サッポロビール園　前日分混ぜる（中日新聞）

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2002年01月25日(金) 00時00分

　札幌の観光名所の一つ、サッポロビール園（札幌市東区）が昨年二月まで、営業終了後に各ビールタンクから注ぎ口につながるホースに残ったビールを保存し、翌日の客のビールジョッキに混ぜて出していたことが二十五日、分かった。

　同園を経営する新星苑（本社東京）＝サッポロビールとニユートーキヨーなどが出資＝によると、ホース内に残るビールは一日平均約二十リットルに上り、このビールを容器に集めて冷蔵庫に保存。翌日「飲み放題」コースの客のジョッキに少量ずつ混ぜ、新しいビールをつぎ足すことが慣習化していたという。

　サッポロビールの社員がこの行為を指摘し、新星苑が昨年二月、同園に再利用をやめるよう指示した。新星苑は「十年以上前にニユートーキヨー経営の飲食店で同じ問題があり改善したが、ビール園に指示が徹底できていなかった。お客さまの信頼を裏切り申し訳ない」としている。

　サッポロビール園は一九六六年、できたての生ビールが飲めることを売り物に、サッポロビール札幌工場の敷地内に開業した。