コンピューター・データ　ＪＲ、証券でも流出オウム信者無断持ち出し（東京新聞）

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2001年12月19日(水) 00時00分

　大手金融グループのコンピューターシステム・データ流出事件にかかわったオウム真理教（アレフに改称）の信者が、ＪＲグループの鉄道会社や証券、通信関連会社など計八社のシステムのデータも無断で持ち出していたことが十九日、警視庁公安部の調べで分かった。

　公安部はシステム開発を担当した大手通信会社「ＮＴＴコミュニケーションズ」（ＮＴＴコム）や八社に連絡。いずれのシステムも不正アクセスなどの被害は確認されなかったが、「システム外注時の情報管理が甘すぎる」と業界に注意を呼び掛けている。

　信者は、ＮＴＴコムの下請け会社の契約社員として昨年十一月からＮＴＴコムで金融グループのシステム開発や保守、運用作業に従事。八社のシステム開発にはかかわっていなかったが、ＮＴＴコムのサーバーコンピューターに保存されていた八社の機密情報を自分のパソコンにコピーしたという。