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2001年12月04日(火) 03時06分
朝銀東京、名義貸しで億単位の負債抱える人も(読売新聞)在日朝鮮人系金融機関「朝銀東京信用組合」をめぐり、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)職員の依頼で名義を貸したところ、融資先として億単位の債務を抱えてしまったケースのあることが3日、分かった。金融当局では「こうした融資が不良債権化した場合、名義を貸した人に、債権回収が及ぶ可能性がある」としており、今後の破たん処理で新たな問題として浮上することも予想される。 読売新聞社の取材に応じた在日朝鮮人の男性は、数年前に知り合いの朝鮮総連職員から「迷惑はかけないから、名義を貸して欲しい」と頼まれた。承諾したところ、利息返済のための追い貸し分も含め、朝銀東京から手形を担保に3億円を超す融資を受けたことになっていた。不安に思って問いただすと、総連職員は「全部、(総連)中央がやっていること。責任はこちらで持つ」と説明し、融資金については「総連が使った」と話したという。 この借り入れは現在も未返済のまま。男性は「債務は、実際に使った総連が引き受けてくれると信じている。もし私が返済を求められたら、個人で払える金額ではないので、自己破産するしかない」と言う。 男性は「総連職員から名義貸しを頼まれた人はほかにもいる」と話した。 また、総連元幹部の1人は「総連の人からの要請で妻が印鑑を預けたら、知らないうちに私が朝銀東京の債務者にされていた。事実を知って総連に抗議した」と話す。 登記簿謄本によると、朝銀東京は1990年、総連関連の不動産を担保に、この総連元幹部を債務者として、最高で約17億円を融資できる根抵当権設定の仮登記をしていた。根抵当権は93年に抹消された。 一方、警視庁が摘発した朝銀東京の資金流用事件に絡んでも、総連元財政局長の康永官(カンヨングワン)容疑者(66)が総連職員らに名義貸しを依頼し、融資を受けさせていたことが判明している。名義人の多くは融資の時期や金額も知らされなかったという。 破たん朝銀が受け皿信組に事業譲渡する際、不良債権は整理回収機構が買い取り、債務者からの回収を進める。複数の金融当局関係者は「真実の借り主が確認され、朝銀側も名義貸しでの融資を認めた場合以外は、原則的に名義上の債務者が返済しなければならない」と指摘している。 (12月4日03:06) |