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2001年11月27日(火) 20時03分
「交通事故鑑定人」が遺族から詐取計5千万、逮捕(読売新聞)「交通事故鑑定人」と称して死亡事故の遺族から金をだまし取ったとして、警視庁交通捜査課などは27日、神戸市長田区御屋敷通1、田中卓容疑者(32)を詐欺の疑いで逮捕した。 調べによると田中容疑者は、1999年8月に事故で18歳の長男を亡くした東京都内の男性(52)に対し「司法試験に受かり、米国の大学で理学博士号も取得、警察の研究所にも所属している」などと経歴を詐称して事故の鑑定の依頼を受け、実際には鑑定などを行っていないのに同年11月から昨年12月までに11回にわたり鑑定料として361万円をだまし取った疑い。 田中容疑者は98年ごろから鑑定人として度々テレビや雑誌で取り上げられるようになり、警察の捜査に不満を持つ全国の遺族などから多数の依頼を受けていたが、別な事故の依頼人に同一内容の鑑定書を渡すなどトラブルが目立ち始め、同課が把握しただけでも、約10家族が計約5000万円の被害を訴えていた。 交通事故鑑定人は、交通事故に関する刑事・民事訴訟などに対する鑑定書や意見書を作成する民間の専門家。事故車両の破損状況やブレーキ痕などを科学的に検証し直し、警察の矛盾点を指摘して再捜査に道を開いたケースもあるが、公的な資格制度がなく、鑑定能力を測る基準もないため、鑑定結果をめぐるトラブルも目立っている。 (11月27日20:03) |