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2001年11月13日(火) 00時00分

■高い? 安い? 小泉メルマガの費用は1億8400万円毎日新聞

 小泉内閣メールマガジンの発行のために2001年度にかかる費用は1億8400万円であることが13日、衆議院予算委員会で分かった。同委員会の締めくくり質疑に立った自由党の達増拓也議員は「私的なメッセージを流すなら、本人か党のホームページでやってほしい」と注文をつけた。

 小泉メルマガは今年6月に発行され、小泉ブームとあいまって短期間に200万人を超える読者を獲得、大きな話題になった。しかし、その後インターネット上では「内容的につまらない」「小泉内閣の政策がよく分からない」「電子メールの双方向性が生かされていない」など、厳しい見方も出ている。

 また、公職選挙法などで選挙期間中の電子メールの発行が規制されていることとも関連して、野党からは「小泉首相の個人的なプロモーションに利用されている」との批判も出ている。

 達増議員は、小泉メルマガを「あまりにプライベートな内容ではないか」と指摘。「このご時勢に首相が税金を使って、国民にどういうメッセージを流しているのか」として、「食欲の秋。食べ物のおいしい季節だ。好きな食べ物は色々あるが、好物は焼き魚やしらすおろし、納豆、豆類やイモ類など」で始まる首相のエッセー(11月8日発行分)の全文を読み上げた。

 達増議員は「主権者である国民に対し、私的なメッセージを流すなら本人か党のホームページでやってほしい」と明言。「個人であっても、政治に参加する時は公人として参加している。メルマガは、私的な領域に、(首相が)私人として入っていくもので、憲法が定める民主主義の精神を踏みにじるものだ」と指摘した。

 これに対し、小泉首相は気色ばんで「ごく一部だけを取り上げて問題にするのはいかがなものか。政治に関心を持ってもらおうと始めたことで、10万人も集まるかなと思ったら、200万人も取ってくれた。ほかに、関連用語や政府の動きも掲載している」などと反論した。

 内閣府によると、小泉メルマガ発行に2001年度にかかる費用は、システム構築が約9300万円、運用費用が8300万円(10ヶ月分)で、ともにサービス契約費用となっている。小泉メルマガは現在約223万6000部を発行している。

[小泉内閣メールマガジンバックナンバー]
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/index.html
[「小泉内閣メールマガジン」を発刊へ 首相所信表明演説]
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200105/07/13.html
[創刊号は78万部 小泉内閣メールマガジン]
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200106/14/1.html
[本格的な政府直営メディア 官房長官も自画自賛]
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200106/14/2.html
[小泉メール「面白かった次も読む」が7割 民間調査]
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200106/15/1.html

(太田 阿利佐)

http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200111/13/3.html

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