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2001年11月06日(火) 20時57分
強引取り立て問題の日栄、来年３月期は３年ぶり黒字（朝日新聞）商工ローン大手の日栄（本社・京都市）は６日、９月中間の連結当期損益予想を、今年５月時点の２５億円の赤字から、６億円の黒字に上方修正した。通期でも２０億円の黒字と、３年ぶりの黒字転換を見込む。強引な取り立てが社会問題化した一昨年から業績悪化が続いたが、「着実に回復する道筋にある」（鈴木晶・取締役経営企画部長）という。 金融全般の厳しい環境のなかで、貸出金の小口化、短期化や、貸し出し前の審査の強化を進めた。この結果、上半期の貸し倒れ引当金は２３４億円と、前年同期の約半分になるなど、貸し倒れ率が大幅に減り、収益改善に寄与した。 取り立て問題以降、全国に広がった利息をめぐる返還訴訟も現時点で約６４０件残っているが、敗訴に備えた引当金（１８８億円）も、貸し倒れ引当金に含んでいる。(20:57) |