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2001年09月27日(木) 00時00分

長崎地裁、「泰道」は3320万円払え佐賀新聞

〈長崎地裁、「泰道」は3320万円払え〉

「ハンドパワーで病気を治す」との触れ込みで多額の治療費を集めた団体「泰道」(一九九七年に解散)の元会員ら三十一人が、総額約四千百八十万円の損害賠償などを求めた訴訟で、長崎地裁(川久保政徳裁判長)は二十六日、原告二十九人の請求を認め、開俊久・元会長ら幹部五人と関連企業八社、宗教法人に計約三千三百二十万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決理由で、川久保裁判長は泰道について「金員獲得が目的で、一連のシステムは社会的相当性を著しく逸脱し違法」と認定。勧誘方法については「対象者の健康への不安をあおり、手かざしで酒の味を変えるなど奇跡的行事を演出し、錯誤に陥れて入会を決意させた」と指摘した。
「実際に治癒効果がある」とする泰道側の主張を「開元会長を超能力者などと同視するもので、証明されない以上認められない」とした。
一方で、費用を親族が支払った原告二人に対しては「損害を受けていない」として訴えを退けた。
判決によると、泰道は開元会長を創始者として八六年二月に佐賀市で設立。開元会長らは傘下の宗教法人「宝珠宗宝珠会」や関連企業とともに「手かざしで病気や障害を治せる」などと会員を勧誘。多額の入会金や治療費を集めた。

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〈佐賀弁護団「実態見据えた判決」〉

泰道をめぐっては、佐賀地裁でも元会員ら四十七人が支払った入会金など約七千万円の損害賠償を求めて係争中。九六年九月の提訴から約五年をかけた訴訟は、十月五日に結審、来年三月までに判決が言い渡される見込み。
佐賀弁護団の松田安正事務局長は長崎地裁の判決を「実態を見据えた判決。三弁護団で連係して違法性を訴えてきただけに、佐賀でも同様の勝訴判決を期待している」と評価する一方、「判決では長い期間にわたる無意味な研修などを受けさせられた慰謝料が含まれていない。佐賀の判決ではそれも認めてもらいたい」と話した。

http://www.saga-s.co.jp/pubt/ShinDB/Data/2001/09/27/135%5f07%2ehtml

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