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2001年09月07日(金) 15時12分
「公明党議員に紹介受けた」信用保証詐欺で容疑者供述(朝日新聞)中小企業への貸し渋り対策として設けられた融資保証制度を悪用し、金融機関から多額の融資をだまし取ったとして東京地検特捜部に逮捕された東京都港区のビル管理会社「エヌ・エス・ケイ」代表取締役紫垣昭人容疑者(57)が、「融資保証を受ける際、公明党参院議員から東京信用保証協会の幹部に口利きしてもらった」と周囲に語っていることが分かった。これに対し、参院議員は「紫垣容疑者は知り合いだが、口利きはしていない」と否定している。 先月28日に紫垣容疑者を逮捕した特捜部は、保証協会がなぜ多額の保証を認めたのか、解明を進めている模様だ。 紫垣容疑者は98年ごろから、自社や関連会社名義で東京信用保証協会の融資保証を受けるようになった。 関係者の話では、参院議員の口利きがあったのも、このころだという。 紫垣容疑者は、融資保証が認められると、都市銀行や信用組合に行って借り入れを重ね、総額で10億円を超える融資を引き出したとされる。このうち今年1〜4月に都内の信組から借り入れた1億6000万円余が直接の逮捕容疑となった。返済能力がまったくないのに、法人税確定申告書を偽造するなどして、この融資金を詐取したとされる。 紫垣容疑者がらみの保証は、いずれもひとりの営業部幹部が審査した。同保証協会の内部調査で、この幹部は参院議員の口利きがあったことを認めており、書面にまとめられているという。 この参院議員は朝日新聞の取材に、「紫垣容疑者とは長年のつきあいだが、借金をしていることさえ聞いたことがない。向こうが勝手に事務所を訪ねてきて、一方的にしゃべって帰るという程度のつき合いだ」と話した。 紫垣容疑者がらみの融資の大半は現在、焦げ付いたままだという。 こうした融資が返済不能となった場合、保証協会が肩代わりする仕組みだ。弁済資金は、中小企業総合事業団からの倒産関連保険や国が支出する基金から全額支払われ、不良債権が増えるほど、国民負担も増す結果となる。 牧野洋一・東京信用保証協会理事長の話 保証に絡む口利きの有無については一切お答えできない。 (15:12) |