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2001年09月05日(水) 15時42分
２審はシスオペの責任認めず ニフティフォーラム訴訟（朝日新聞）会員制パソコン通信の「会議室」への書き込みが名誉棄損にあたるかどうかが争われた訴訟の控訴審で、東京高裁の江見弘武裁判長は５日、パソコン通信を主宰する会社と会議室管理者（システムオペレーター＝シスオペ）に損害賠償を命じた一審・東京地裁判決を取り消し、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。一方、書き込んだ会員に５０万円の支払いを命じた判断は支持し、この会員の控訴は棄却した。 この訴訟では、「ニフティ」（東京都品川区）が主宰する「ニフティサーブ」内に設けられた「現代思想フォーラム」の「フェミニズム会議室」への書き込みが事実無根として、原告の女性会員がニフティ、シスオペ、書き込んだ会員に計１０００万円の支払いを求めた。一審判決は書き込んだ会員が４０万円、被告３者が連帯して１０万円を支払うよう命じ、それぞれが控訴した。 判決は、書き込みの一部が名誉棄損に当たると判断したうえで、シスオペについては「議論の積み重ねによって発言の質を高めるという考えで会議室を運営していた」と指摘。書き込んだ者に注意し、書き込みを削除しようとしたが、削除の方法について原告会員の了解が得られなかったという経緯を踏まえ、「問題の記載を削除する義務に違反したとは認められない」と述べた。(15:34) |