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2001年08月03日(金) 16時31分

お見合いパーティーもてた?女性脅した偽建築士逮捕読売新聞

 大阪府警曽根崎署は、「お見合いパーティー」に「一級建築士」と職業を偽って参加し、交際していた女性から金を脅し取ろうとしたとして住所不定、無職の杉原章五容疑者(36)を恐喝未遂の疑いで逮捕した。偽の名刺を作り、建築デザインで国際的な賞を受けたなどと言って“新進建築家”を演じていた。3日までの調べに、約20人以上の女性と知り合ったと供述、中には「仕事に必要」と言われて500万円を渡した女性もいるといい、同署は余罪を追及する。

 調べでは杉原容疑者は、設計事務所名と偽名を印刷した名刺を作っており、今年4月、大阪市内で開かれた民間業者主催のお見合いパーティーで、女性会社員(31)に結婚を前提とした交際を申し込み付き合い始めた。

 6月ごろ、勤務先と言っていた大阪市内に実在する設計事務所に女性の家族が電話してうそが発覚。女性に責められると、暴力団に知り合いがいることをにおわせ、「2、300万円払え」などと脅したという。

 杉原容疑者は1・8メートル近い長身。髪が薄いのをごまかすためにカツラを着け、女性には年収は1500万円と説明。「東京芸大を卒業後、イギリスに留学し、国際的な賞を受け、世界各地で仕事をしている」とウソを重ねていた。

 また、キタやミナミの高級料亭に1人で通って偽名刺を渡し、店員らと顔なじみになってから、女性を連れて行ったり、携帯電話のアラームをセットしてから女性と会い、仕事の電話が掛かったふりをしたりして信用させていたという。

 杉原容疑者は1998年に、お見合いパーティーに医師を装って参加し、結婚話を持ち掛けた女性から金をだまし取ったなどとする詐欺罪で起訴され、懲役3年の判決を受けて服役。今年1月に出所した。

 出所まもないころから、今度は一級建築士と称して何回もお見合いパーティーに参加。20歳代後半から30歳代前半の女性らと次々と知り合ったといい、「借りた金は借金返済に使った。相手とは本当に結婚するつもりだった」と言っているという。

 【「自己申告だけ」多く】

 「お見合いパーティー」は、専門業者が年齢や職業などに条件をつけて雑誌などで参加者を募集するものや会員制のものがある。事前に身分証明書の提示を求められることもあるが自己申告だけのところも多い。大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件を起こした宅間守容疑者(37)も「医師」などと偽って参加し、女性と知りあうきっかけにしていた。

(8月3日16:31)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20010803i508.htm

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