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2001年08月02日(木) 10時47分

オークション詐欺やネズミ講…ネット悪用事件急増朝日新聞

 コンピューターや携帯電話のネットワークを悪用した詐欺などの事件が急増していることが2日、警察庁のまとめでわかった。今年上半期に検挙されたのは57件で、前年同期より26件も増えている。ネットを勧誘手段とするネズミ講も4件あり、同庁はネット時代の新たな犯罪として警戒している。

 同庁の上半期のまとめによると、ネットを使った物品販売を装った詐欺は29件検挙(前年同期14件)され、26人が逮捕(同15人)された。被害は754人に及び、被害金額は3616万円にのぼった。

 「マネーゲーム」と呼ばれるネットを利用したネズミ講は今年1月に初めて摘発された。6月にも3件摘発。この4事件で計4人が逮捕された。ネットネズミ講の検挙は昨年までゼロだった。

 このほか、ネットで未承認の催眠導入剤を販売したなど薬事法違反事件が6件(同2件)。ネットで偽ブランド品を販売した事件が9件(同3件)あった。

 ネット利用の主な事件は次の通り——。

 【オークション詐欺】 無職男らが他人名義でインターネットオークションに参加。ゲーム機の出品を仮装して、落札者36人から約552万円をだまし取った。

 【情報サイト詐欺】 携帯電話の情報サイトの電子掲示板に「チケット譲って」と書き込んだ会社員らに対し、無職女が「チケット送る」とうその電子メールを送信したうえ、代金名目で130人から250万円をだまし取った。

 【ネットネズミ講】 会社員が「4人の口座に1000円ずつ振り込むだけ。多くの人にメールを送るだけで大金が手にできる」などと書いた電子メールを不特定多数の人に送って勧誘。会員約1000人を獲得して、約107万円を出させた。(10:32)

http://www.asahi.com/national/update/0802/009.html

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