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2001年06月13日(水) 00時00分
iモードに新手の悪質メール対策は「所在不明メール開封せず」のみ(毎日新聞)NTTドコモグループは13日、iモード対応携帯電話に新たな特定コマンド(特定指令情報)を含んだ悪質メールが見つかったと発表した。受信メールを開いただけで、自動的に第三者に電話をかけさせたり、端末が作動しないように見えることも確認された。これまでにユーザーからの被害申告は届いていないが、被害を受ける可能性がある端末数は昨年12月以前に発売されたものを中心に1325万台になる。ドコモでは、相手先の名前や件名から関係ないと判断した所在不明メールについて「開封しないで」と呼びかけている。悪質メールの送信者を調査した上で、法的手段も検討しているという。 7月以降に発売されるiモード携帯電話の新機種では、今回の新たな特定コマンドからの発信などのプログラムが機能しないようにする。また、ドコモの各支店窓口及びドコモショップで、同様の対応策を行うため発信のソフトウエアの改良も受け付けているが、1週間程度時間がかかるという。また、ホームページや請求書同封物などで、新たに発生しえる悪質メールの事象、対応方法などを周知する。 具体的な対応策に関しては「今もところどうしようもない」というのが実情。ディスプレーに表示された件名や番号から「見ず知らずの人、(仕事などに)関係ない相手だったらメールを開かないで」としかお願いのしようがないという。 悪質メールだった場合は、開けた瞬間に作成した人物が任意に設定した電話番号につながってしまうため、第三者に自動呼出ししてしまった場合は、通話終了ボタンを押して速やかに通信を中止する▽第三者に自動メール転送された場合は、クリアボタンなどを押し通信を中止する▽端末が作動していないように見えた場合は、電池パックをはずし、改めて取り付ける−−などの対策を呼びかけている。 ドコモでは昨年9月に、iモード携帯電話で「勇気があれば××を押せ」などという内容の電子メールを受信し、その通りにすると110番や不特定の相手先にかかってしまう悪質メールがあり、同12月以降発売のiモードで対策を行ってきたほか、再度その番号にかけていいかディスプレー上で聞くなどの対応を行った。iモードの11日現在の契約者数は2438万台。 [NTTドコモ] (鈴木 隆) http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200106/13-1.html |