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2001年05月19日(土) 00時00分
「出会い系サイト」 膨張“野放し”(神戸新聞)インターネットや携帯電話の「出会い系サイト」をきっかけに知り合う「メル友」。京都の女子大生殺害事件などメル友にからむ犯罪が続発するが、その一方で、異性間の問題をはらむ電子情報網の全体像をだれも把握できない実態が静かに進行している。警察は「規制は想定せず」、NTTドコモは「対応できない」。出会い系サイトは、にらみを利かす機関がないまま、無限に膨張を続ける。(森本尚樹) ■表現の自由 インターネットの膨張とともに各種のトラブルは増える。兵庫県警生活安全企画課によると、ネット関係の相談は携帯電話のiモードが登場した一九九九年から急増し、昨年は計四百十二件。ネット上でのひぼうや名誉棄損、悪質商法に関する相談に交じってメル友もある。 警察庁は十八日、こうしたトラブルのうち、青少年に悪影響を及ぼす恐れがあるわいせつ画像や過激な暴力表現などの規制を検討する研究会を設置した。しかし出会い系サイトは対象外で、「規制は想定していない」。 国会ではテレホンクラブ規制法が審議されているが、「性的好奇心を満たす異性紹介営業のテレクラと、趣味の友達集めなどにも使われる出会い系サイトを一緒にはできない」といい、「表現の自由とのからみもあり、規制など無理」とみる。 ■トラブルの窓口は? では、通信サービス会社はどうか。各社に寄せられる苦情は無差別に送られる出会い系サイトの宣伝メールや通信トラブルがほとんど。NTTドコモ関西は「お客様間のネット上でのトラブルには対応のしようがない」と話す。 簡単な出会い系サイトなどは一定の知識があれば容易に設けることができる。その複数のサイト運営者にもメールで現状や問題点をたずねた。しかし、回答はない。 ■急増する利用者 インターネットの最大の魅力は、どんな権力にも管理されることなく、利用者が自由に発言できる点。登録・許認可制度ではないだけに、だれも実態が分からない。 確かなことはただ一つ。電気通信事業者協会によると、今年四月末現在の携帯電話契約数(PHS含む)は約六千八百万件で、三年前の二倍。うち、iモードなどのサービスと契約するのは三千六百七十万件に膨れ上がる。 |