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2001年05月15日(火) 03時06分

アンテナ伸ばせば7割減、携帯電話の電磁波 総務省調査朝日新聞

 総務省が販売中の携帯電話端末から出て体内に吸収される電磁波量を調べたところ、アンテナを伸ばすと縮めた状態に比べ最大で7割減ることがわかった。携帯端末の電磁波は、脳や埋め込み型の心臓ペースメーカーなどに対する影響が懸念されてきたが、機種ごとの本格調査は初めて。総務省は週内にもホームページで調査結果を公開する。

 調査は、携帯電話4社が販売中の76機種を調べた。端末を右耳、左耳につけ、(1)通常の通話位置(2)アンテナをさらに頭に近づけた位置(3)アンテナを伸ばした位置(4)アンテナをしまった位置、など8ケースを測定した。

 安全性の指針とされる電磁波吸収量の基準は、体重1キロに対し2ワットの出力まで。アンテナを収納した形では最大で1.86ワットを記録した端末もあったが、アンテナを伸ばすと半分以下の0.85ワットまで減少した。いずれのケースでも、アンテナが伸びた状態では収納時とほぼ同じか、大きく減った。

アンテナを伸ばすと電磁波が周辺に拡散するためとみられる。調査対象の端末は、すべて安全とされる許容基準の範囲内の数値だった。

 一方、のべ121種類の心臓ペースメーカーへの影響調査では、携帯端末を15センチ以内の距離に近づけた場合に、ペースが乱れるなどの影響が5件みられた。(03:05)

http://www.asahi.com/business/update/0515/001.html

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