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2001年05月12日(土) 13時15分

<ニセ税務職員>親族の勤務先など個人情報を聞き出す電話が急増毎日新聞


 税務署の職員を装って、親族の勤務先や電話番号、口座などを聞き出そうとする電話が今年3月から相次ぎ、全国で489件(4月末現在)に上っている。「息子さんに還付する税金がある」と切り出すのが大半で、現金を振り込ませようとしたケースもあった。国税庁は「申告内容などを本人に確認することはあっても、親族に口座や電話番号を問い合わせることはない」とホームページや各地の税理士会などを通じて、注意を呼び掛けており、警察当局とも対応を協議している。

 国税庁によると、不審な電話は北海道から鹿児島まで全国に及んでいる。還付金を「3800円」と具体的に示したものが長野市、広島市、鹿児島市などで20件以上あった。また「税務署の鈴木」などと、地域によって同じ名前を名乗るなど、同一人物と思われる例もあった。こうしたケースでは、息子らの勤務先や口座を答えてしまった人も多いが、金銭的な被害はないという。

 ほかにも「税金が未納になっているので振り込んでください」「税務署で発行している月刊誌の未払いの購読料を払ってほしい」などという電話もあった。しかし、不審に思って税務署に問い合わせたため、被害に遭わずに済んでいる。

 短期間にこうした不審な電話が急増した例は過去になく、国税庁は「何の目的で親族の連絡先や口座を聞き出そうとするのか分からない。個人情報もお金になる時代だから、集めているのだろうか」と話している。

 【山本修司】


[毎日新聞5月12日] ( 2001-05-12-10:37 )


http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/010512/dom/13150000_maidome016.html

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