2001年05月05日(土) 00時00分
社会保険担当者など装う不審電話相次ぐ 県警が注意呼び掛け(熊本日日新聞)
社会保険の担当者やスポーツ店の社員などを装って、会社の従業員、家族、友人の住所や電話番号などを聞き出そうとする不審な電話が、県内で相次ぎ、県警などは注意を呼び掛けている。
熊本社会保険事務局によると、「社会保険」の名をかたった電話への苦情は毎月一、二件ほど寄せられるが、四月は七件に急増。いずれも男性の声で、実在しない「県社会保険課」が四件、「タカタ」と名乗ったのが二件あり、同一人物の可能性が高いとみている。
個人宅では家族の勤務先や携帯電話番号など、事業所では従業員の住所などを聞き出そうとするという。同事務局総務課は「申請書類などが出ていない限り、電話することはない」という。
一方、県内大手のスポーツ店を名乗る電話は、小中学生がターゲット。「カタログや商品券を送るので、クラスメートの住所、電話番号を教えてほしい」と持ちかけ、親が受話器を取ると切られるという。四月だけで七件の苦情があり、同社は「いっさい電話しない。お客さんはもちろん、うちも迷惑している」と憤っている。
県警生活保安課によると、不審な電話は進学・異動時期に当たる年度替わりの四〜五月に増え、個人情報は商品の販売勧誘などに使われるケースが多い。同課は「電話相手に『こちらからかけ直します』と告げるのが最も効果的」とアドバイスする。
http://www.kumanichi.co.jp/dnews/20010505/kiji1_0000005171.html
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