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2001年05月04日(金) 01時42分
金総書記の長男を身柄拘束か 成田で不法入国容疑(朝日新聞)朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記の長男、金正男氏とみられる男性が、偽造旅券で不法入国しようとしたとして成田空港で東京入国管理局に拘束されたことが3日、分かった。調べに対し、男は金総書記の長男だと話しているという。法務当局は小泉純一郎首相にも報告し、政府が対応を協議しているが、外交問題への発展を避けるため、通常の不法入国処分と同様に対応する方向で調整を進めており、数日中にも国外退去させる見通しだ。 政府の複数の関係者によると、男は今月1日、シンガポール発の日本航空便で女2人、男児1人との計4人で成田空港に到着。ドミニカ共和国の偽造旅券を所持していたため出入国管理及び難民認定法違反の疑いで身柄を拘束された。 男の身体的特徴が金総書記の長男に極めて似ているほか、旅券上の年齢が29歳で、旅券に記載された生年月日は71年5月10日になっている。この生年月日は正男氏と同じであるとの情報もある。 調べに対して、男は「ディズニーランドに行きたかった」と話しているという。女2人は男とほぼ同年代だという。男児も女も男の親族ではないかとの見方もある。 偽造パスポートは写真を張り替えただけのずさんな作りで、素人目にも判別できるようなものだった。このため入国審査の際、すぐに偽造と見破られたらしい。 偽造パスポートには、昨年10月と12月にも日本に入国したことを示すスタンプが押されていたが、同じ男が入国していたのかどうかは分からないという。ドミニカ共和国の偽造パスポートは数多く出回っており、不法入国の際にしばしば使われるとして、国際的に有名になっているとされる。 日本と北朝鮮との間には国交がないため、政府は慎重に対応を協議している。仮に正男氏であると身元が確認されても、政治問題に発展しかねないとの判断から、通常の不法入国と同じように国外退去させる方向で検討している。 男は「かつて中国に住んでいたことがある」と話しているといい、退去先の候補地の一つに中国が挙がっている。 ◇ 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の趙一南・国際局副局長は朝日新聞社の取材に対して「そういう情報はいっさい聞いておらず、ありえないことだ」と話した。(00:54) |