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2001年04月24日(火) 00時00分

ダイヤルQ2を原則パスワード制に第三者利用は料金返還もNTT東西(毎日新聞)

 NTT東日本とNTT西日本は24日、ダイヤルQ2を利用する際に、原則的にパスワード入力を不可欠にするなどの大幅な見直しを発表した。インターネットを利用中にダウンロードしたソフトによって、不正に接続ソフトが書き換えられ、ダイヤルQ2を介したインターネット接続を利用しつづけて高額な情報料が請求されるなどの被害が相次いでいるため、この被害を防ぐ措置。また同時に、3月に最高裁で判決が確定したことを踏まえ、加入電話の契約者以外の第三者が無断でダイヤルQ2を利用した場合に限り、情報料と通話料の一部を返還することも決めた。

 Q2の見直しでは、これまであった番組内容による3ジャンルは廃止され、ダイヤルQ2番号に続けてパスワードのダイヤルが必要になる「パスワードジャンル」と、募金などに利用されるパスワード不要の「オープンジャンル」に区分を変更する。実施は11月をめどとしており、当面、新番組開設は受け付けない。また、オープンジャンルには、基本的にインターネット接続番組、成人向け番組は登録できない。さらに、オープンジャンルの番組でも、事前に申し込むことで、パスワードを入力しなければ番組を利用できないように設定を変更することができる。

 Q2は1999年度の利用件数が年間6000万件程度。NTT東西によると、00年度のQ2による回収代行手数料収入は約50億円あったが、01年度はこれらの措置により収入が半減するとしている。Q2を利用した不正なダイヤル先書き換えの被害は昨年から急増しており、NTT東西は昨年10月にチェックプログラムを無料配布するなどの措置を講じてきていた。しかしチェックプログラムの初期バージョンに誤作動があるなどトラブルが生じたり、初心者のインターネット利用に際しては十分な効果がなく、被害が減少しないことことから、今回の見直しに踏み切った。

 料金返還では、3月に最高裁で命じられた判決に沿って、契約者から申し出があった場合に行う。具体的には、91年から94年までの間の情報料と、91年から92年の間の通話料について、「支払いの事実と第三者による無断利用等、返還の諸条件に関する事実が確認できた場合に」(NTT東日本)、料金返還に応じるとしている。

[NTT東日本]

http://www.ntt-east.co.jp
[NTT西日本]
http://www.ntt-west.co.jp

(磯和 春美)

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