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2001年04月12日(木) 00時00分

ネット接続でトラブル 県消費生活センターの相談・苦情急増(熊本日日新聞)

 国民生活センター(東京)によると、苦情・相談は三年前から増え始め、平成十二年度は四月六日現在の速報で、前年度(九百三十七件)の約五倍の四千七百四十件余り。県消費生活センターにも昨年は月に一、二件程度だったが、今年はすでに三月までに四十二件の相談が寄せられている。

 熊本市内の男性(40)は二月に電話会社から、有料情報料を含む六万円の請求を受けて初めてダイヤルQ2につながっていたことに気づき、同センターに相談した。この男性を含む相談者の大半が「知らないうちにダイヤルQ2につながっていた」と話し、被害額は五万円前後が最も多い。中には二十四万円の料金請求を受けた男性もいた。

 インターネット利用者は、プロバイダーと呼ぶ接続業者と個別に契約を結んでいる。トラブルは、ある番組を開いている最中に「このソフトをダウンロードして」「次に進むためにはここをクリック」などの指示に従って画面操作しているうちに、本来契約しているプロバイダーとの接続が切断され、ダイヤルQ2方式の接続プログラムが組み込まれる仕組み。本来のプロバイダーに割り込むソフトをホームページ上に巧みに組み込んでいるわけだ。

 また、国際通話料金の請求トラブルも同様。悪質なアダルト情報提供業者が、雑誌などに国際電話を使った接続であることを説明せず、番組のアドレスを掲載していることが多いという。

 一度接続すると、以降のアクセスがすべてダイヤルQ2方式になるプログラムもあり、全国の被害者の中には、「インターネットをつなぎっぱなしにしたまま九十万円も請求された」(42歳・会社員男性)というケースもあった。

 対策は、116で「NTTダイヤルQ2発信規制」をしてもらうか、画面上に有料情報の場合に表示が出るようにする「ダイヤルQ2接続チェックプログラム」(http://www.ntt−west.co.jp/q2/)を利用する。また、国際電話不取扱受付センター(0120・210364)に国際電話を使わない手続きを取る方法などがある。

 県消費生活センターは、「被害に遭わないためには、画面上の注意や説明に気を付け、不審な番組には安易にアクセスしないこと」と、話している。

【写真】トラブル防止対策が説明されている「ダイヤルQ2接続チェックプログラム」=県消費生活センター

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