2001年04月10日(火) 00時00分
「税務職員ですが…」 不審電話ご用心 熊本国税局注意呼び掛け(熊本日日新聞)
税務職員の名をかたって家族の勤務先や携帯電話の番号、利用金融機関の口座番号などを聞き出そうとする不審電話が、全国で相次いでいる。
熊本国税局は「今のところ被害は発生していないが、放置しておけば納税者に被害が生じかねない」と警戒している。
同国税局によると、三月下旬から九日までに、全国で五十件を超える問い合わせがあった。同国税局管内の四県(熊本、大分、宮崎、鹿児島)での問い合わせは六件。六日には八代税務署に、「職員と名乗る人に子どもの勤務先などを聞かれた」との電話があった。
いずれも税務職員の名をかたる不審電話だが、それぞれの電話の関連や不審者の特徴、目的などは確認できていないという。
同国税局は「税務職員が納税者に電話する際は、事前に所属の署(局)名や課(部門)名、氏名を名乗ってから用件を伝えることにしている。また納税者宅を訪問する際は、顔写真付きの身分証明書と質問検査章、または徴収職員証票を携帯している」と説明。身に覚えのない照会などを受けた場合は、相手の所属、氏名などを必ず確認するとともに、即答せずに最寄りの税務署や国税局に問い合わせるよう呼び掛けている。
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